パークワイド編
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パークワイド編

○=直近の更新で追加・変更




ディズニーストア・イクスピアリ店

以前、バレンタインシーズンに「ピンクのプーさん」が大ブレイクしたとかで、ディズニーストアの中は100エーカーの森になっていました。

中には色々なプーさんがいて、話も聞けました。


「ピンクのプーさん」
「この間のバレンタインから、ここのリーダーになったんだよ。一番売れたから」


「黄色のプーさん」
「でも、ピンク君はディズニーランドには入れなかったよね」


「青いプーさん」
ちょっと二日酔いみたいで気持ち悪そうにしてましたので、声はかけませんでした。


「まっ赤なプーさん」
「ぼく、あるキャラクターに変装してるんだ」「何かな?? 」
つぼ八のキャラクター『つぼっち』」・・・「全然似てないぞ。」


「白いプーさん」
「ガオーッ」「君は??」「ぼく、白くまだよ」


「茶色のプーさん」
「その茶色の毛皮、染めたってホント??」「今の時代はやっぱり茶髪だぜ。でも、あの親父、ちっとも分かってくれないんだ。あの山おやじっっ」


「真っ黒のプーさん」
「俺さまはヒグマの『おやじプーだぞ』。うちの息子ったら、勝手に茶髪にしてみっともないったらありゃしない。」


「緑色のプーさん」
「おや、緑色のプーさん」「ちがうの、ぼく、カビが生えちゃったの・・・」



グレートビーム・マーケット
イクスピアリ1階にあるフードコートは、お金のないゲストにとってまさにオアシス。
いつも若いゲストで賑わっている・・・・はずですが、今日は空いています。

中を覗くと「有機野菜と自然農園鶏のチキンカツ3000円」「鉄人こだわりのラーメン3000円」「最高級デコポンジュース2000円」
おいおい、売る場所が違うだろ、まったく!!!。


ピアリ・パフォーマー
イクスピアリでは時々芸人がやってきて小さなショーをします。
で、まもなく始まるというので待っていると、向こうから鐘とラッパの音が。
「チンチン、ドンドン」えっ、イクスピアリにチンドン屋なの??、と思っていると、警官姿のセキュリティにつまみ出されていました。これはこれで、子供たち大喜びだったのになぁ。



○血ルーム
たまには献血もいいかと思い、中に入ると・・・・。
こうもりが飛び交い、ちょっぴり怪しげなフロックコートを着たキャストが「こんぱんわ」
中を見ると、目の前で鶏を捌いており、その傍らでは鯉の生き血や豚の血のソーセージなどを販売しています。
隣のテラスでは、数人のゲストが「トマトジュース」「グアバジュース」を飲んでいます。

「こ、こんなところで献血するのですか??」
「ここは鮮血ルームですよ。「献血」はお隣です」
まぎらわしいもの作るなっちゅーの。





ディズニーアンバサダーホテル


ロビー

いよいよホテルにチェックイン。
私たちの前には一組の女性客がいるだけなのですが、なかなか終わりません。よくよく見てみると「ご趣味は?」「彼氏はいるの??」「今晩、お暇ですか??」と男前のフロントマンが色々尋ねていました。
私の番になりました。質問内容がずいぶん違うようです。「12桁の国民番号」「免許証番号」「ここへ来た目的」「身長」「体重」。
同業者を警戒するのは分かりますが、どうして体重までかと言えば、エレベーターのロープが切れないように伺っているとか。さすが、安全第一のディズニーです。

ロビーの一角には自動演奏のピアノがありましたが、あいにく「故障中」。
小学生くらいの子供が「ミッキーマウスマーチ」を演奏し始めたらキャストが引き剥がしていました。
「ディズニーの芸術は、許諾を受けた人のみが表現できるのです」と。



エレベーター

ここのエレベーターは「○階でーす」とミッキーマウスの声でしゃべってくれます。
面白いので何回も乗っていると、突然ガタンと音がして止まって、明かりも非常灯だけになってしまいました。
すると「はぁ〜い、止まっちゃったね。アハッ」「みんな、修理の人が来るまで元気に待ってるんだよ」とミッキーの声が。にもかかわらず、みに〜が泣き出すと今度はミニーマウスの声で「泣いちゃだめよぉ〜」「いい子だから泣かないでね」
さらに、みっき〜がドアをドンドン叩くと、「こら、ドアを叩くんじゃない」とドナルドの声。
まもなく私たちはエレベーター会社のサービスマンの手で助けられましたが、このキャラクターの声がセンサーによるものか監視カメラによるものか、それともディズニーの魔法なのかはとうとう分からずじまいでした。



シェフ・ミッキー(朝食)
今朝はどうしたことか、崩れた目玉焼きとか、半なまのベーコン、黒こげのお粥に味がぼけたみそ汁と妙な料理ばかり。おまけに出てくるはずのミッキーマウスの姿も一向に見えません。
忙しそうにしているキャストに尋ねると「今日みたいな忙しい日は店長といえどもお客さんと写真を撮って遊んでいる余裕はないのです」とのこと。
調理場を覗いてみると、一人だけ頭の大きなコックさんがいました。首からは大きなメダルをぶら下げています。あれが店長のミッキーマウスかぁ、と思って眺めていると、そのコックさん、手伝っているより邪魔しているみたいです。
大きな頭を他のコックさんにぶつけてフライパンのソーセージがぶちまけられたり、手袋したままナベを持とうとして落っことしたり・・・・
あ〜あ、迂闊に前屈みになるものだから、みそ汁の中にメダルがとっぷり浸かっているよぉ
しばらくすると、調理場からつまみ出されていました。


ロビー(2)

ロビーに置いてある自動演奏ピアノ。今日は鳴っていたのですが、何だか音が変です。それに、昨日と比べても明らかに薄汚れているし。
ホテルのキャストどうしの会話が聞こえてきました。
「お前、この自動演奏ピアノどこから借りてきたんだ。」
「ホーンテッドマンションのピアノですけど。ダチがそこのキャストやってるんで。」
「何考えてるんだ!!」
よく見ると、蜘蛛の巣が少し残っていました。



フェアリー・テイル・ウエディング
チェックアウト前のひととき、私たちがロビーをうろついていると、向こうから一組の花嫁と新郎がやってきました。
「みに〜、あれが『フェアリー・テイル・ウエディング』だよ」と言っていると、近くにいたシベリア人と思われる団体の1人が片言の英語で
「What's the matter that's guy??」と尋ねてきたので、
「It's Fairy Tale Wedding」と答えました。

「どうして『おかまのしっぽ』なんだ??」「えっ??」
しっぽは「tail」だよっ。まあ、確かにFairyって俗語でおかまって言うか・・

別の人は「『はっきりした嘘話』だって??」
『はっきりした 』のスペルは「fairly」だよ。tailの俗語は嘘話って言うけど・・・

私が拙いロシア語で団体さんと喋っていると、花嫁と新郎がやってきて「盛り上がって楽しそうですね。何を話しているのですか」
本当の事を言っていいものなのか、みに〜と顔を見合わせてしまいました。

Fairy Tale Weddingを直訳すると「おとぎ話の結婚式」です。


さあ、結婚式もちらっと見たし、そろそろ帰ろうとすると、読者の方から携帯電話にメールが・・・




おことわり

この「Disney's Funeral編」では、主に葬式の話を扱います。
一般的な故人を冒涜(ぼうとく)するような内容ではありませんが、葬式ネタをベースとしたパロディですので、
葬式ネタのお嫌いな方は開かずにそのまま読み進んでください。
(別のウインドウで開きます。読み終わると「Disney's Funeral編」の窓を閉じるようになりますので、
このウインドウはそのままにしておいて下さい)

Disney's Funeral編








  ドリームクルーザー
私たちが帰ろうとすると、黒いスーツを着た役職者に取り囲まれました。
「しゅんしゅんさまは浜松までお帰りですよね」
「はい、そうですが」
「大型免許もお持ちだとか」
「はい、そうですが」

「申し訳ありませんが、これを浜松まで運んでいただけませんか??。実は、大型免許を持ったドライバー が全員インフルエンザで倒れてしまったのです。今日中にこれを浜松のイベント会場まで運ばないと・・・・」
そこにあるのは、ねずみ色に光り輝くクラシックバス、ドリームクルーザー。
でも、・・と言いかけると「しゅんしゅんさまの小さなお車は、舞浜リゾートキャブのドライバーに運ばせますから」


ドリームクルーザー??


しゅんしゅんさまの小さな車、は余計なお世話ですが、浜松の子供たちの夢を守るため、私は一肌脱ぐことにしました。
私が運転台に座ると、みっき〜とみに〜も「パパ、パパ」と言ってクルーザーに乗り込みます。
次いで妻、パークの車両課長さん、そして、ミッキーマウスにミニーマウスも。

それにしても、独自の丸っこいデザインのため、死角が多く、ちょっと手間取りました。
シフトノブも丸っこいので握りにくいし、路線バスがベースとなっているので加速もよくありません。それでも、首都高速湾岸線から環状線に入る頃にはすっかり運転も慣れました。
後ろが騒がしいので、渋滞で停まったときに振り向くと、ミッキーマウスとミニーマウスは子供たちのおもちゃになっています。子供が大好きな彼らとはいえ、かなり大変みたいです。
「課長さん、かぶりものは取らないんですか?? 浜松まで4時間はかかりますよ」
「かぶりもの??。あの2人は本物のねずみなんですよ。リゾートに1対だけ本物のねずみがいるんですよ」

用賀を過ぎ、東名高速に入ると、80km/h厳守と言われました。それ以上で走ると、エンジンがオーバーヒートしたり、飾り物が吹き飛んでしまうとか。
それにしても、さっきから回りの車の視線が気になります。初めのうち、ミッキーとミニーは外に向かって手を振っていましたが、白バイのおまわりさんに「渋滞の原因になるのでやめて下さい」と注意され、あとは子供たちと車座になってゲームをしていました。
子供たちが運転の邪魔をしないように見張っているのもミッキーたちの大切な役割です。

ドリームクルーザーは浜松のイベント会場に到着しました。リゾートキャブのドライバーが運転してきた私たちの「小さな」車も到着し、楽しいドライブも終わりです。
荷物を積み替えていると、課長さんが
「しゅんしゅんさん、ありがとうございました。謝礼ですが・・」
「そんなのいいですよ。こんな立派な謝礼をいただいたのですから」
そこには普通では絶対にできない体験をし、遊び疲れて満足げに眠っている子供たちの姿がありました。






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