ピンクのページ・Disney's Funeral編




R-12指定ピンクのページ・Disney's Funeral編

読者からのメール
結婚式をちらっと見た私たち。帰途につこうとすると携帯電話に読者のAさんからメールが入りました。
「しゅんしゅんさんご存じのBさんのご家族が亡くなって、今日、お葬式です。お時間があったら出てもらえませんか。」

Bさんや故人とは何度かメールを交わしたこともあり、「しゅんしゅんさんのサイトを見て、辛い闘病生活をがんばっている」というメールを頂いたことも。

行くことに決めた私たちが、まず立ち寄ったのがホテルの衣裳室。そこには魔法使いのお婆さんが待機していて、「ビビデ・バビデ・ブウ」と魔法の粉を振りかけられた私たちは一瞬で喪服姿に。
ついで、「フェスティバル・ミッキー」で香典袋も用意し、舞浜リゾートに程近い所にある「舞浜リゾートセレモニーホール」に向かいました


舞浜リゾートセレモニーホール
会場に着いて、まず目を引いたのは、会場の回りに並んでいる花輪の列。一般の丸い花輪に耳が付いた、丸3つの形なのです。
受付でお香典を渡し、頂いた香典返しはディズニーキャラクターのタオル。会葬礼状には墨絵で描かれたディズニーリゾートのイラストがついていました。
開式まで時間があるので、故人の写真展示コーナーを見に行きました。パーク内で撮影した写真ばかりで、思わず目頭が熱くなりました。


告別式
今日のお式は無宗教とのこと。
まず、御棺(おひつぎ)が入場します。えっ、半透明の棺なの??。
でも、ご遺体の回りを花が覆っているため生々しい感じはせず、却って荘厳な感じです。半透明棺の材料は特殊な和紙で、火葬場に入れても全く問題ないとのこと。デザインは「白雪姫」で七人の小人たちが作ったのと同じ形です。

司会者が開式を告げました。故人の紹介、親しい人の弔辞、弔電と続きます。ネットでしか故人のことを知らなかったのですが、亡くなる直前まで「もう一度インパーク」を合い言葉に一生懸命に生きてきたこと、ディズニーの世界やディズニーのテーマパークを心から愛していたことなどが語られていきます。
こんなすばらしい故人のお別れに立ち会うことができるなんて、お別れは悲しいことですが、参列してみて良かったと思いました。

ここで、キャラクターが登場しました。ミッキーマウスとミニーマウスはディズニーシーの船員服姿。襷(たすき)やリボンだけ黒に変えています。さすがに黒いボディに黒い喪服を着ると、黒ずくめになっちゃうのかなぁ。
プーさんは黒のTシャツに銀色で「pooh」と刺繍された服を着て、ティガーや七人の小人たちは首から黒いネクタイをぶら下げています

式が佳境に入り、キャラクターに続いて列席者の献花です。この頃になると、悲しみをこらえ切れなくなった方のすすり泣きが聞こえてきたり、中には棺に取りすがって涙する方もいます。
キャラクターたちはそういった人の所を「泣かないで。最期のお別れは僕たちもいっしょだよ」と慰めて回っています。



出棺
式も終わり、いよいよ出棺です。
あらかじめ遺族から要望が出ていたのか、親族に混ざって七人の小人も一緒に棺を担いで会場の外へ。
そこには、大変美しい霊柩車が停まっていました。お宮の乗っかったタイプや革張りのタイプは見慣れていますが、なんと、ガラス張りの霊柩車なのです。シンデレラのガラスの馬車のような感じです。

クラシックのディスニー音楽が流れる中、「今日は、大好きなディズニーキャラクターに見守られて、故人にとっても最高の旅立ちになったと思います」と喪主の挨拶。
次いで、半透明の棺がガラスの霊柩車に積み込まれました。
ホーンテッドマンションの執事の姿をしたドライバーがホーンを鳴らし、参列者の合掌の中、霊柩車はしずしずと出発。次いで、親族の乗ったリゾートクルーザーが後に続きます。

車列は、故人が大好きだったディズニーリゾートを一周してから火葬場に向かいました。
(リゾートを出ると、霊柩車のガラスが曇りガラスになる仕掛けがしてあるそうです。)


短かったけど、心に残る御葬儀でした。
出棺を見送り、ホテルに戻った私たちは、衣裳室のお婆さんにさきほどの服に戻して貰いました。

ガラスの霊柩車




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◆◆ 注 ◆◆
ここに記載している葬儀の作法は、しゅんしゅんがアレンジした架空のものです。千葉県で実際に行われている作法とは異なる場合もあります。

この話では「しゅんしゅんが読者の葬儀に参列した」という設定ですが、実際にしゅんしゅんが全ての読者の葬儀に参列することを言明するわけではありません

当然ですが、この話はパロディです。ディズニー社やオリエンタルランド社がこのような葬儀を行っているわけではありませんので、改めてお知らせいたします。




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