台風のTDL
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イントロダクション

先日の我が家のインパーク、子供達には不評だった。

「一日中並んでばっかりでつまらない」
確かに、子供達が学校に通うようになったため、空いている平日にインパークすることができなくなり、
先日、初めて休日に行ったらこの有り様なのだ。(今までが良すぎたのよん)

そんなある日、書斎のテレビで「今度の週末は千葉県に台風がやってきます」という天気予報。
妻がどこかに電話をしていた気配がしたので、リビングに行くと「東急ホテル取れたよ」と子供達の声が。
台風の影響で、勤め先の会社のイベント(仕事)も中止になり、休みは取れた。でも、台風の中行くかぁ、テーマパークに。



雨の中、舞浜へ

風雨が強まる中、車は東名高速をひた走り。天井に叩き付けられる豪雨で、話もできないぐらい。
「よく東急取れたね」「キャンセル続出だったそうよ」「風がすごいね」「あそこで車がひっくり返っている!」
そう、ひっくり返る車の仲間入りをしないことをひたすら祈りつつ・・。
首都高速に入ると、風雨はますます強くなり、危うく「葛西出口」の標識を見落とすところだった。

で、ランドの駐車場は・・・・・・・・・・・・?
あれ?!
今日、土曜日だよね・・・・・・・・・。
人、全然いないね。
休み????
ではないようだ。ほら、料金所のおねーちゃんいるよ!

で、ようこそ!てなもんでディズニースマイル!
レインコートからはみ出た髪がびしょびしょに濡れているのが妙に色っぽい。
外は、土砂降り、駐車場ガラガラ!
ヤッホー!すっげ〜〜期待してた感じ出てるね〜。


それでも、当然だが、私たちよりも早く来てる人達がいる。
いや、想像してたよりは、ずいぶん人きてるな〜。そうだよな〜、
どの家も今日という日をすっげ〜楽しみにしてたんだろな。
おっ案外みんなわくわく顔してるじゃねーか!。
よっしゃ!今日と言う日を共にする戦友達よ!
私たちと共にこの台風ディズニーランドを存分に楽しもうではないか!!!
キャッホー!!!



パークへ

子供達はカッパ、私達もレインコートをリュックにつめ、傘を差してゲート前に。
まずは新アトラクション「バズライトイヤー」ファストパスを取ることに

子供達と妻はミート・ザ・ワールド前の軒下で待機ということで。

おっ、この列か!結構ならんでるなー。
おねえさん!この列何分? 15分位です

パスをゲットし妻に電話を。「もしもし、ジージー」まずい。こんな暴風雨で携帯なんぞ使ったら
オシャカになってしまう・・・・
仕方ない。歩いて探すか・・(10年前に逆戻りだな)
おーいたいた!ほれ、なんとかなんとかのバズ取ったぞ!
わ〜い!


よ〜し、まずは何に乗る?
お、プーさんすいてるね!乗ろう!
プーさん20分待ち?読者の話だと、週末は80分あたりまえとか!
よっしゃ!きめた!
実際は10分ぐらいだったような。今考えると入場したほとんどの人が
この2つのアトラクションに来てたんじゃないかな〜?
実際パーク内はガラガラ雨ザーザーだったから。
で、プーさん

ティガーで跳ねて、「ティガー様はちみつなんて大嫌いだ!」ハチブ〜ン
ブ〜ン。ブ〜〜ン。ブ〜〜ン。ブ〜〜ン。ブ〜〜〜〜ン。ブ〜〜〜〜〜〜ン。
あれ、止まったみたい。なんか得した気分。うふ!

続いて、雨も降ってることだし、迷わず「スプラッシュマウンテン」へ!
お〜だれもいないぞ!よし!
レッツどん!、うさぎどん、くまどん!

濡れたらごめんね!って。い〜よ、い〜よそんなの!
もう、何となく全体的にじめっとしてるから!
で、カエルの横昇って。外に出たらぬれた!
みんな、目をほそめてる!ぎゃはは。
最後にスプラッシュ!!でも、印象薄いぞ!!
降りたら本当にずぶ濡れ!
スプラッシュ!!!

で、その後立て続けに乗りまくり!
大人達の持っている折り畳み傘はとっくの昔に破壊し尽くされ、私達はレインコート姿に。
いつしか家族の間で台風サイコー!が流行語に。




お昼休憩

お昼少し前「クリスタルパレスレストラン」に避難し、昼食をとることに。
ガラス張りのレストラン。いやが上にも雨音が響く。
回りのゲスト、誰も席を立つ気配がない。
私達も、食事もそこそこにテーブルに突っ伏して、仮眠。

風は更に強く吹き始めている!
それとなく、レストランを追い出された私達、外に出て回りをみわたすと
なんとなく、パーク内の人達が建物のそばに集まり出す。
もう、この時点で傘をもって歩く人はだれもいない。
で、ここで問題です。私の家族のとった行動は?

1.トゥーンタウンで春巻きを食べに行く!
2.リフレッシュメント・ステーションで餃子ドックを食べに行く
3.名古屋駅の新幹線ホーム売店にきしめんを食べに行く!

そう、正解は
1番!トゥーンタウンで春巻きを食べに行く!

これは、前回来た時混んでて後回しにしたら。
おわっちゃって食べれなかったからみっき〜から今回はぜったいに食べたい!!って
お願いの食べ物。

で、出発!ぅお!ぅおお〜。かなり歩くのつらいぞ!いや、まじで!
で、みんな、ここで待っててよ
「提供 講談社」の文字も凛々しいトゥーンタウン入口の屋根の下で。私一人、春巻き屋に突進!

春巻きゲットみなに配る。
おいしいねパパ。




夕方のお楽しみ

さて、このあとどうする。
マジで、かなりすごい事になってきたな。
妻も子供達も本気で楽しんでいるのだが、さすがに移動するのもつらい物がある。
とくに、下の娘は、ジャングルクルーズ前まで飛ばさそうな勢いだ。

ここで俺は、みんなに告げた。実は、お楽しみは、これからなんだ。
この台風が一番強くなるのはPM6:00頃なんだ!
それまであと2時間くらいある。
メインは、これからだから、一度休もう。立ち止まることも勇気だよ。

で、すぐ斜め向かいの「ミクロアドベンチャー」へ。
すぐに入場。約20分後ぐらいに出口へ向かうと。外がすごいことに!

みんな外に出ようか、どうしようか迷ってる。
すかさず俺も迷う!

そうだ、腹も減ったし、とりあえず飯にしよう。
それなら、本当に雨宿りできるし。
え〜っと、みんなで決めてた夕食場所は。そう
「飢えた熊食堂」ではなく、「ハングリーベアレストラン!」カレーだ!カレー!
カレーって言ったら、無性に腹減ってきたぞ。
でもどうする?外はまじでやばいって!

でも、行こう!
どこに!! 思わず妻が叫ぶ!
カレ〜だよ!

そう叫ぶと!みに〜を抱きかかえ走り出す私!
少し笑いながら後を追うみっき〜。
引きつる妻。

もう前がよく見えない俺!シンデレラ城の前まで差しかかったその時!
ズボ!
足首まで水の中に!そう、パークの真ん中。シンデレラ城前の丸い所が河みたいになってる!
ついでに妻もズボ、みっき〜はスッテンコロリン!!
たまらず全員シンデレラ城下に避難。



風雨、絶頂に達する

ここで、また作戦会議!
ど、ど〜する。
すかさず妻が言う、無理だって!

そ、そ〜だな。
そうだ、ワールドバザールに避難してそこでどっかご飯食べよう!

よ〜しみんな・・・・。行くぞ!!!
やっとの事で、バザール入口にたどり着き、後を振り返ると。
なんとも恐ろしい。異様な程の嵐・雨。そこに浮かび上がるシンデレラ城。
ついさっきまであの下でカレ〜って叫んで走っていた私たち。
想像しただけで。何というか、アレです。フフフフ。

でも、回りを見てみるとみんな一斉にこの光景をカメラ付き携帯に納めようとしている!
私も・・・わあ、携帯はバッテリー切れ。カメラの電池も充電切れ・・
この台風では、一眼レフの愛機ミノルタα-507siは車の中に置いてくるしかなかったし・・ぐすん

さて、飯!でもどのレストランも長蛇の列。こりゃダメだ。
回りの行動も大きく2つとチョットに分かれ始めている。

(1) ホテルや家路に帰る派
(2) 飯食ってみやげ買って雨をやり過ごしてからホテルや家路に帰る派
(チョット) 台風過ぎるのまって遊ぶぞヤッホー
で、1番の人達が行動を起こしている。が、ものすごい嵐で、悲鳴と共に再びワールドバザールへ引き返す。
2番の人達はそうしている。

チョットの私たち家族は、何となくわくわくはしゃいでいる。

そう、放送が流れたのだ。「建物の中へ避難してください。電車は全面ストップ、首都高速も通行止め。
それよりなにより、危ないからランド内から外に出ないで下さい。」てな感じの放送が!

そんなわけで私たち家族はそこら辺ぶらぶらとわくわくしながら見学。
屋根飛ばされるんじゃないか?とか言いながら少し引きつってみたり。
あ〜〜〜。これがいわゆるニュースなんかで見る台風なんだな〜〜〜。としばし感慨にふける。

そんで、20円とかのゲームに夢中になってて、しばらくすごす。
何となく外が静かになったと思って外に出てみる。

あれ!?終わってる。台風。
ついでに人もほとんどいなくなってる。



台風、去る・・・

わーい!!
貸し切りだ!!!
よし!とりあえずカレ〜へ。

エネルギー充填120%!!!。
再びエンジン全開我が一家。
人気のないパークをウヒョヒョと走り!いざ「スプラッシュマウンテン」へ。
中に入ると、もう誰一人お客はいない。少し怖がる娘。
遠くから。「おじいちゃん、おじいちゃん。うさぎどんの話し聞かせて〜」と聞こえてくる。
で、別の一組待って、乗って落ちて。

さて写真の写りはどうかな?

と、そこには誰も乗ってない。まるで棺桶のような丸太船が丸太船だけ連続落下!!
すんごくシュールな写真だ!1枚買おう!
笑いながら一同 え〜〜。

自分たちの写真のあまりのインパクトなさにがっかりしながら
更に棺桶写真を眺めていると、一番端の写真に一人。
写ってる・・・・。

いい。すうんっごくいい!!!!!!
ほしい!この写真!
そこに写っていたのは、どっかのおじさん。メガネの。
一番前に、一人で。で、肝心の表情は普通なの。
すっっごく自然に、何かをさとったように。普通に落ちてんの!!
「カッケ〜〜〜〜」カッコイイよ!このおじさん。

みんな笑ってる。係のお姉さんもこらえてる。
とてもほほえましい光景。

で、その写真はあっさり買わずに、「ビッグサンダー」へ、
すぐ乗車。一台だけ稼働中の機関車。
ホームに入ってくる。前のゲストが降りる。その時、見覚えのある顔が!

そう、さっきのおじさんだ!でももうみんな笑ったりしない。
なんか、まるで映画スターを見るような、憧れの眼差し!
本物だ・・・・。そうつぶやいて乗車する俺ら家族。
さらば、おじさん。あんた最高にイカシテルよ!

でっ乗り終わって、さすがに疲れたなー。
足の皮もぶよぶよだ。
そろそろ、ホテルに行こうか!

一路。妻が「苦心して予約した」東急ホテルへ。



ホテルへ

部屋に着くと、早速一家でバトルが始まった・・・
「誰が最初にシャワーを浴びるか」
アンバサダーやオークラならバスルームが広いから全員で入れたんだけどね。
オークラなら10人は入れるぞ。


次の日、朝食バイキングへ、アトリュウムの真ん中にあるレストランへ。混んでる。
しばしベンチに腰掛け順番を待つ。
その時あることに気が付いた。

回りを歩いている人達。ご飯食べてる人達の多くがスリッパなのだ!
私達は、といえば、車の中に予備の靴を用意しており、朝一番でみっき〜に取りに行かせたので、きれいな靴を履いていたが。

そうなのだ、この人達ほとんどみんな、昨日いっしょに楽しんだ、戦友達なのだ。
自然と隣の、ベンチに腰掛けてる家族と目があった。
昨日は大変でしたね!と、隣の家族。
俺は、すかさず答える。でも、かえってすごい思い出が出来ましたよ!
その家族全員が思いっきりうなずきながら、にっこり微笑んでくれた!

そこには確かに、夢と魔法が存在していた。
うん、この感じ、好きだな〜。


朝食を食べた後、妻と行く気満々のみっき〜だけ先にパークに行き、
これから運転する私と みに〜(疲れが抜けなくてぐずっていた) は12時まで再び爆睡、
昼食は別々にとった後、14時にイクスピアリで待ち合わせ、
そのまま大混雑のリゾートを後にしたのだった。。




このページは、「仙台のすずきさん」から頂いた実際の体験記を基に再構成しました。
(台風の描写はほとんど原文です。フィクションみたいでしよ)



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