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第1回 のんびり弾丸バス旅行 コンテンツ
遠州鉄道 e-LineR 横浜号【こ のページ】

3列シート、4列シート?? 改題
高速路線バスの「一人2席を考える」
ここに記載した内容は、2014年11月上旬に旅行に行った際の体験記です。ご覧にな る時期によっては実際と異なることがありますので、ご利用の際は必ずバス会社などの公式サイトをご覧になったりご確認をお願いします。
今後、内容などが変更された場合でも原則として内容の書き直しはいたしません。

・文中のバスの所要時間は当日の体験に基づくものであり、今後の実際の所要時間とは異なります。
・バスのスピードは、管理人がiPhoneのアプリで計測したものであり、運転士のスピードメーターに表示されている速度や実際の速度とは異なることがあ ります。




e-LineR横浜号で帰途へ


みなとみらい線の横浜駅から、e-LineRの発着するYCAY(横浜シティ・エア・ターミナル)までの道のりが長かったこと……。
距離的というよりも、継ぎ足しに継ぎ足しを重ねた横浜駅を西側から東側に移動するのですから、ルートがわかりにくく、「YCAT」と書かれた小さな看板を 頼りに10分でたどり着きました。
(昔横浜で暮らしていた私ですらこうですから、初心者は30分ぐらい余裕がほしいところです)

それで、遠鉄では「山下公園」から乗車できるようにしているのでしょう。
(山下公園からの乗車は前日までの予約制です。予定を組んでいない旅行で、時間が余った場合は横浜駅で時間つぶし、電車のトラブル等時間が押した場合は横 浜観光を取りやめて東京からダイレクトに横浜駅に入ることができるよう、山下公園発にしなかったのです。純粋な横浜観光なら山下公園乗車が断然便利かも)


切符はWEBで購入していたため、切符売り場は素通りして16:35。YCATの6番乗り場に着くと、既に2名の乗客が待っていました。
さすがに貸切では無かったようです。飲み物を購入して待つこと5分。16:40 定刻10分前に見慣れたの バスが入ってきました。FaceBookで紹介されていた、2014 年導入の新車、いすゞガーラで す。遠鉄バス初の夜行仕様で、運転席カーテンと座席コンセントを備えて……

座席の前後はゆったりしており、10名弱の乗客を乗せて16:50。定刻に発 車しました。

Facebookによると、横浜からの戻り便は横浜観光に最適な時間でないことは遠鉄でも承知していて、朝の上り便がちょうどいい時間になるように設定し ているのだとか。
確かに、夜の中華街で食事をしてからとなると、20:00〜21:00ぐらいの発車が好ましいのですが、ドライバーの拘束時間の都合などからそこまで無理 はしないのでしょうか。むしろ、浜松着20:57にすることで、路線バスにも接続が取れるし、次の日にも響かないことから、そちらで需要があるのではと考 えました。
私は遠鉄バスで戻りたかったのということもありますが、やはり次の日の予定を考えてしまいます。
(ちなみに、当日の日没は16:50。次の便まで居座っていても明るい写真は取れないし、夜景を愉しむには中途半端)

いつも車で走ると引っかかってしまう保土ヶ谷バイパスの渋滞もなく、集中工事の影響もなく、バスは至って快適にクルージングしています。速度を測ってみる と84km/hで巡航していました。昨晩のドリーム号より早いですが、バスが新しく、重心も低いためか揺れも感じられません。


e-LineRの車が発車10分前にYCATに入線。山下公園から乗車した乗客はいなかった。
864号車は2014年導入の夜行対応の新車で、e-LineRでは唯一のコンセント付きの車である。
いわゆる4列シートであるが、新しいシートは座り心地がよく、前後の間隔も広めに取られている。
ただ、物理的な幅の狭さはどうしようもなく、隣席に人がいる状態の夜行便となるとちょっとす ごくやだなぁ……
運転席まわり。運賃箱が付いているのは、高速道路を経由する地元の路線にも入るためだろうか。電光表示板の下段は地元の ニュースなどを流しているが、浜松で入れたデータをそのまま流しているようだ。 足 柄サービスエリアの路線バス専用スペースで静鉄バスと並んだ。同じタイプの新しい車だが、静鉄の方が狭そうに見える。数えたら、静鉄は前後12列配置だっ た。(遠鉄は11列配置) 静岡の方が移動需要は多そうだし、短距離なので詰め込みでもいいというバス会社の判断なのかもしれない。


1度目の休憩は足柄サービスエリア。18: 00〜18:10の10分間です。
ここで、私は夕食を仕入れようとショップに向かって駆けて行きました。慌てているとなかなか店が見つからず、ちと焦りましたが、何とかゲットして7分で 戻ってきました。16:50発→20:57着のバス路線だと完全に食事時間に被るわけで、ここでは15分ぐらい休憩があるといいのにと思いました。

その後もバスは84km/hのペースを維持しながら牧之原サービスエリアに到着。19:33〜19:43という微妙な時間の休憩です。
ここで、トイレに行ってきた後、車内のトイレを拝見しました。
4席潰して設置しているのでさぞかし立派なのかと思ったら、やはり昨日のドリーム号同様の極狭で、文字通り緊急用ですね。


牧之原サービスエリアを出ると遠鉄のホームグラウンドに戻り、停留所のアナウンスが流れました。
このバスでは降りる停留所で乗客が降車ボタンを押す決まりです。最初の降車停留所の「東名掛川」は19:53に通過。所定は20:07、14分早着 かぁ……保土ヶ谷でも渋滞にハマらず、ここまで順調すぎたのでちょっと早着かと思っていたら予想通り。7名の乗客で最初に降車したのは「浜松インター」で した。ここには遠鉄高速バスの駐車場があり、パーク・アンド・ライドの乗客が降りました。ここで早着20分。いつもはイライラしながら運転する浜松自動車 街の混んだ道路も今日は高みの見物。さっきまでで20分の貯金があるので、浜松駅で乗り換える予定の路線バスには間に合いそうです。

20:39予定より15分早く浜松 着。数名の乗客がパラパラと降りた浜松駅バスターミナルは、昨日の夜、ドリーム号を待っていた時と同じようなたたずまいでした。


旅行記・了


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遠鉄高速バス e-LineRについて

遠鉄が高速バスに参入したのは意外と歴史が浅く、バブル後の長距離高速バスブームの時には手を出していませんでした。
(過去から現在まで色々と改廃がありますが、遠くても名古屋や静岡駅、中部国際空港までです)
本格参入は2010年のe-LineR横浜線。新規参入の高速バスとしては珍しい単独運行の形で、横浜市交通局が車庫や休憩場所の提供をしているそうで す。
その後開業した大阪線、新宿・渋谷線はJRなどとの共同運行になっています。

使用するバスはe-LineR専用とされているのに、どうしてナイスパス対応の運賃箱が付いているのかというと、浜松-三ヶ日の路線バスにも使うことがあ るため。
高速道路を経由する関係でシートベルト付きの車でないとまずいので、e-wingなどの高速仕様車の方向板に「オレンジライナー」と表示させて使用してい ます。走行中も運賃箱の電源は入っているようですが、e-LineRやe-wingではナイスパスは使えません。(使えるようにすると積み増し分が割引に なってしまうからでしょうか)


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この場所にあった「3列シート、4列シート」は
2015年旅行記のコラム 高速路線バスの「一人2席を考える」 として2015年10月に 改稿、移動しました。





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